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性染色体X精子とY精子の違いと産み分け

X精子とY精子は性染色体の遺伝子量が違い、重さが違う

X精子とY精子は、専門的に言えば

  • X精子=女の子の元になるX性染色体を持つ精子
  • Y精子=男の子の元になるY性染色体を持つ精子

ということになります。

 

ヒトのX染色体はおよそ1億6,300万塩基対であり、7番染色体とほぼ同じ大きさを持つ。含まれる遺伝子の数は、資料によって異なるが、1,098個とする報告がある。

ヒトのY染色体はおよそ5,100万塩基対であり、MSY内部の反復配列の影響で塩基構成がチミン・アデニンを多く含むように偏っている(AT rich)。長腕部分には、”TTCCA” 5塩基の反復が続き蛍光色素キナクリンでよく染色される領域「キナクリン染色領域」がある。この境域には有効な遺伝子が存在しないと考えられるため、遺伝子不毛地帯と呼ぶものもいる。

 

「塩基対」は遺伝子のもとになっている物質で、チミン・アデニン・グアニン・シトシンの4つの組み合わせのことで、レゴブロックのパーツのようなものです。この4種類をどう組み合わせるかで多種多様な遺伝子構成ができ各個体のオリジナリティにつながっています。

性染色体はX染色体のほうがY染色体より重い

これがX染色体=1億6300万個、Y精子=5100万個なので性染色体1本あたり3倍近い差があります。この性染色体の重量差を利用して精子を分離する手法が「パーコール法」です。パーコール液で濃度勾配をつけて遠心分離することでXとY精子をより分けようという手法ですね。

理論上はX精子のほうが重いので、Y精子が分離されるはずですが、実際にこの重量差は非常にわずかなさであるため分離が難しいのが現状です。

さらに精子には尾部と呼ばれる尾っぽのようなものがついており、分離する際にこの尾が絡まってうまく分離できないケースもあり、X精子とY精子をより分けても完全に分離ができません。

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